paorinna's closet

       ~書いた記録と雑文と雑感~

閉塞感

閉塞感といっても、今現在私が抱えている閉塞感の話ではない。
がっつり閉塞感は感じてるが、それじゃない。

今日は読んだ本の話。
帰省した際、滅多に本を読まない妹のベッドサイドに見つけた文庫。
桜木紫乃の『ホテルローヤル』。
普段の私ならあまり手に取らない類の小説だ。
もう読まないから持って帰っていいよ、と言われたので、帰りの飛行機の中で読んでみた。

これがもう、閉塞感がすごかった。
北海道の釧路という町にあるラブホテル「ホテルローヤル」が舞台。
実際に釧路を知っていると閉塞感はさらに現実味を増して読み手に迫ってくる。
どんよりとした低い空。寂れた雰囲気に溢れた通り。そこを歩く人々。

ラブホテルが舞台だからといってそこに表現されているのは性愛の話ではなく、もっと日常的な諦念とか、閉塞感で、読み終わった頃にはすっかり消耗してしまった。
桜木紫乃は細かい設定や描写も上手いけれど、私がこの精神状態の時に読む本ではなかったなと、やや後悔。

ただ、一度は読んでみても損はないと思う。
特につい自分の過去を振り返ってしまうような中年男女には、何か感じる部分はあると思う。

ということで、珍しく読んだ本の紹介などをしてしまった。
やっぱりちょっと私が閉塞感の中にいるせいかな。

 

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル (集英社文庫)